入試、本当にお疲れ様でした。入試に成功した人も不本意な結果に終わった人もとにかく一休みしましょう。現役の人も、浪人の人も、3月いっぱいくらいは休んでも差し支えないでしょう。むしろ、いままでず〜っと我慢していて出来なかったことをやるのもいいと思います。ストレス解消して鋭気を養い新しい挑戦に備えましょう。

 そのうえで、悔いが残るなら、どんな形でもいいからその悔いを解消する方向に自分の行動を向けるべきだと私は思います。ただ、誤解しないで欲しいのですが、滑り止めの大学に行くなと言っているわけではないです。大学に入るのは将来の夢のための単なる手段に過ぎません。例えば、弁護士や裁判官になりたくて法学部に行くなら、滑り止めの大学の法学部に行って、一生懸命に勉強し法科大学院に進んで司法試験に合格すればいいのですから、大学は単なる手段です。また、税理士や会計士なら、商学部や経済学部に入ればいいのですから、これまた手段です。将来の夢が決まっている人は、それでいいと思います。また、とにかく第一志望の大学に入るために勉強してきた人で、今年は、自分のベストを尽くした、何にも悔いがない、という人も、滑り止めの大学に行ったらいいと思います。つまり受験で完全燃焼して、後悔の燃えカスは心のなかに全くない、というならそれでもいいと思います。

figureskating Mao Asada

 スケートの浅田選手も、フリーは素晴らしい演技を見せてくれましたが、ショートプログラムは、今までにない悲惨な出来でしたね。バンクーバーでは、フリーの演技にミスがあって、キム・ヨナ選手に金メダルを譲る格好になってしまいました。今度こそは金メダルを!と思って臨んだソチオリンピックでしたが、残念な結果になってしまいました。もちろん、浅田選手は、バンクーバーで出来なかったフリーの演技を完ぺきにできたので、それは悔いがないと言っていますが、やはり、ショートの悔いは残っているようですね。ですから、昨日の外国特派員協会での記者会見で、現役実行の可能性は50%と言ったのではないでしょうか。もしかしたら浅田選手は、スケートを続けて、次の目標を目指すかもしれません。

 今年試験がうまく行かなかった人も、長い人生、少しくらい寄り道しても全く問題ありません。一番大切なのは、ちょっと大げさに言えば、「自分の人生をどのように定義するか」です。何の苦労もなく順調に東大まで現役で行っても、一度司法試験で失敗してしまっただけで、電車に飛び込んでしまった人を私は知っています。早稲田の政経に入っても、浮かれて急性アルコール中毒で死んでしまった人も知っています。いい大学に受かってもその後の生き方次第で、最悪の結果になってしまうこともあるのです。大学は単なる通過点です。これからの人生のほうがはるかに長いし、はるかに大事です。目標の大学に合格した人も、また、もう一年やると決めた人も、 自分がこの人生で何をしたいのか、ということを、いい機会ですから、よく考えてみてください。

 私の大学の後輩で、帰国子女の人がいました。海外で生まれて、小学校低学年の時に日本に戻ってきて、一年浪人して早稲田に入りました。その人が言っていたのは、「日本と海外の人との架け橋になりたい」ということでした。その人は現在、国際結婚をして、子育てと仕事をしながらニューヨークに住んでいます。彼女なりの「日本と海外の架け橋」を実現させているのです。素晴らしいでしょ?

 自分の人生は、あと何年ありますか?健康に過ごせる時間は、あとどのくらいあるでしょう?その時間の間にあなたは何がしたいですか?人生の価値を何に求めますか?有名になることですか?金持ちになることですか?それとも、生涯をかけて愛せる誰かですか?さらにもっと大きく、世界平和や、正義や社会改革ですか?自分のやりたいことを、ノートに書き溜めておくといいですよ。スランプになった時、今まで続けたことを止めてしまいたい時、こういうノートを見直すと、自分の原点に回帰できますよ。また、自分の人生の軌道修正ができるようになりますよ。