ご質問:
自分は、早稲田志望の高校3年生です。
去年1月から部活をやめて、勉強一筋で来ました。
ですが、去年の秋頃から、全く勉強に集中していない気がします。
その原因は、なんの結果も出ないからと言うのが大きいです。
毎日5時間は勉強していました。
今も、してないとは言っても、基本的に5時間です。
勉強内容は、というと、結果を出すために、色々なことをやってみましたが、結局続かずで、ダメでした。
今やっているのは、
英語:赤本(早稲田法学部)の英語長文一日一段落だけ訳して、音読をし、一回みただけで訳が出てくるようにする、英単語(一週間で80)
漢文:句法の本
現代文:一週間に一題(塾の宿題)
古典:古典常識の暗記
です。
でもまた失敗して、これからずっと偏差値(英語53、国語45、日本史55)のままなんだろうって思ってしまい、全く上がる気がしません。
自分は、できれば短期間で偏差値を上げたいです。
欲張りですが、出来るようになると信じられれば、努力は惜しみません。
勉強方法のアドバイスいただければ嬉しいです。
テイジン先生の回答:
Sさん、こんにちは、テイジンです。
ご相談ありがとうございます。
★勉強法一般について
Sさんは、とにかく去年の1月から今まで一年ちょっと
やってきたわけですよね?
はっきりいうと万人に効く勉強法はありません。
ただ、今まで指導してきて、早稲田に受かった人の特徴という
ようなものは共通点として見受けられます。
まず、全ての科目において、その人独特の問題の解き方と
いうものがあります。
ただ、それが、人の受け売りではなくて、受験勉強する中で
その人なりに編み出したものです。
もちろん、完全オリジナルではなくていいのですが
その人なりに工夫というか、一味加えてあるというか
そういうものを持っています。
ですから、Sさんも、そういうものを身につけましょう。
オススメしたいのは、自分の勉強日記をつけることです。
つまり、自分の勉強を毎日振り返って、観察し
うまくいったこと、うまくいかなかったことなどを
ノートに書いていってください。
そしてうまくいかなかったときは、その原因を考えて
こうしてみよう、とかを書いて、実際にその通り
勉強してみてください。
それがうまくいかなかったらまた別の方法を試すのです。
このようなトライアンドエラーということが、受験勉強には必要です。
自分を観察して改善していくのです。
勉強できる人に、どんな勉強法をしているか訊いてみて
自分でも試してみましょう。
また、勉強法の習得に貪欲になりましょう。
★英語
お話を伺った限りでは無理をしているのではと気になります。
赤本を自分で訳して、覚える感じですか?
まず、英文のレベルが自分の実力に合っていますか?
文法や単語・熟語など、他に覚えるべきことがまずあるのでは?
そうでないと、例えば、富士山にも登れないのに
エベレストを目指すようなことになってしまいます。
早稲田の赤本の過去問は、参考にはなりますが
偏差値が53の人が教材として使うのには適切でないと思います。
おそらく全科目に言えると思いますが、とりあえず現実的なところで
偏差値60を目指しましょう。
だとすると、マーチレベルで、いつでも80点くらい取れるように
しましょう。
学力というのは、大きな山をつくるのと同じで、頂上のところだけ
土を盛るのではすぐに崩れてしまいます。
裾野から土を盛り重ねていって初めて大きな山になります。
とりあえずのオススメは、旺文社の「基礎英語長文問題精講」を
解説も補充問題も全部やってみてください。
問題を20分くらいで解いて、内容も確認しましょう。
これがスラスラできるようなら、つまり、解説も併せて読んで全部解る
ようなら、偏差値60あります。
早稲田の赤本の対策は、この段階になった人がやるものです。
★国語
また、国語が弱いのが気になります。
早稲田の現代文は、意外と難しいですよね。
レトリックに振り回されて、筆者の言いたいことをつかみ損ねる
恐れもあります。
現代文で要求されている学力は何かというと
「要するに筆者のいいたいことは、こういうこと」というのが
判る力です。
この力をつけるためには、自分の頭で考えながら
問題を解く訓練を多くすることです。
その中から自分なりの読解法が、編み出せると理想です。
国語で、自分なりの読解法を持たずに試験を受けるというのは
丸腰で、真剣試合に出るようなものです。
勝ち目はありません。ですから、是非とも得意になって頂きたいです。
私も受験勉強をする前は、現代文の点が取れず悩んだことがあります。
そこで、駿台の藤田修一先生の「現代文入門」という本をやってみました。
いわゆる、記号読解の元祖みたいな本でした。
その本を読んで、実際に問題をやってみて、偏差値が急上昇しました。
記号読解習得後には、習得前と比べて、偏差値が20上がりました!
この方法は、私の講座で今でも教えており、早稲田に合格した方も多くいます。
★社会
さらに、日本史は、まだこれから伸びると思いますが、伸び悩むなら
政治経済という選択肢もあります。
政経は、大学で勉強することの先取りのようなものなので
大学の授業でも、就職試験にも役立ちます。
早稲田より偏差値の低い大学から、朝日新聞や日経新聞に就職内定をもらった人もいます。
政経を勉強しておくと将来にとても有利ですので、オススメです。
以上長くなりましたが、だいたいのことを書きました。
Sさんが、第1希望に合格されることを心から願っております。