無料メールセミナー開催中!
最新政治経済時事問題集 無料プレゼント中!
教科書や参考書には載っていない国民経済の計算問題
今日は、2009年の早稲田政経の問題ですが、ちょっと改題してあります。
**問題**
2006年度国民経済計算体系の所得支出勘定によると家計部門の「第1次所得バランス」は約413兆円であった。
「第1次所得バランス」とは、「利子受取」、「配当受取」、「個人企業の利潤」、賃金・俸給などの「雇用者報酬」の4項目から「利子」や「賃貸料の支払い」を引いたものである。
この「第1次所得バランス」に年金などの政府部門からの「社会保障給付」を差し引いたものが「可処分所得」である。そして、「可処分所得」は「貯蓄」と「最終消費支出」に分かれる。
では、「最終消費支出」が名目GDPの57%で、「社会保障給付」が89兆円、「貯蓄」が29兆円だとすると、2006年の名目GDPはいくらか?100億円の位を四捨五入して1000億円の位まで求めなさい。
**解説**
教科書や参考書に普通載っていない用語の意味は、通常は問題文中に説明がありますから、よく読んで理解するようにしましょう。また、問題を解く範囲で解ればいいのであって、細かいことにあまりこだわらないことも大切です。
本問では、「名目GDPを求めなさい」ということなので、問題文中にある、「最終消費支出が名目GDPの57%」という部分を見逃さないようにしましょう。
とすれば、「最終消費支出」がいくらなのか判れば、この問題は解けますね?
問題文を読むと、最終消費支出=可処分所得ー貯蓄 ですよね?
また、問題文によれば、可処分所得=第1次所得バランスー社会保障給付 です。
第1次所得バランスは413兆円、社会保障給付は、89兆円ですから、可処分所得=413兆円ー89兆円=324兆円です。
また、貯蓄=29兆円なので、最終消費支出=可処分所得ー貯蓄、つまり、最終消費支出=324兆円ー29兆円=295兆円
これが、名目GDPの57%なので、295兆円÷0.57=517.54・・・、100億円の位を四捨五入して約517.5兆円
答:約517.5兆円
以上が解き方です。
早稲田の計算問題は教科書や参考書に載っている問題をもうひとひねりしています。しかし、問題文を丁寧に読めばできる問題が多いです。
諦めずに、チャレンジしましょう!
政治経済合格サポートプログラム(SSP)

無料メールセミナー開催中!

最新政治経済時事問題集 無料プレゼント中!
