論述問題対策としてどんな勉強をしたらいいか

まず、用語集を準備します。かなり良く出来ていると思うのは、清水書院の「用語集 政治・経済」という本です。論述問題は、用語の意味を正確に述べることができなければいけません。ですから、用語集で意味をチェックして覚えます。みなさんが大学に入った後に勉強する、法学、政治学、経済学、経営学、社会学などの社会科学は、用語の定義が決まっていて、この定義をしっかり理解しないと、その後の勉強で必ず行き詰まります。そのくらいとても大切なモノです。
しかし、大学では、あまりに易しい言葉の定義は教えてくれません。当然知っているものとして、講義がドンドン進んでいきます。世界史や日本史、地理で合格してきた人たちは、???となってしまうことが多いのです。
でも、政治経済で合格した人たちは、この基礎の部分がしっかり出来ていますから、迷いがありません。新しいことが出てきても、基礎から体系ができているので、勉強が進みます。
ですから、以上のような意味で、用語の学習は試験に出るということ以上に重要です。私も受験生時代は、用語集をボロボロになるまで読んで覚えました。

さて、では、実際の試験問題では、どんな風に出るのか、見てみましょう。

最高裁は、2011年3月23日に衆議院議員選挙(2009年9月)について、2012年10月17日には、参議院議員選挙(2010年7月)について、いずれも「違憲状態」判決を下した。前者では、小選挙区制でのいわゆる「一人別枠方式」という定数配分方法が、投票価値の平等の観点から不合理だとされている。この「一人別枠方式」とはどのようなものか。記述解答用紙の所定欄に30字以上50字以内で記入せよ。(早稲田 法 2013)

「一人別枠方式」なんて、聞いたことがないよ!という人は、やはり、早稲田に入ろうとするのなら勉強不足です。あれ、聞いたことはあるけど、何だったっけ?という人が大半でしょう。しかも、字数制限がありますから、その制限内で答えなければなりません。以前もお話しましたが、字数制限の下限が30字、上限が50字ですから、だいたい40字くらいは書くつもりで解答しましょう。

まず、「一人別枠方式」というのは、「衆議院議員選挙の小選挙区の定数として、47の都道府県に、まず一人ずつ割り当てて、その後の残りの定数を、各都道府県の人口に応じて定数を割り当てていく方式」のことです。

上のカギカッコでくくった部分の字数はだいたい70字こえているので字数オーバーですよね。

そこで、字数を縮めるわけですが、解答に必要なものを箇条書きにしてみます。衆議院議員選挙の小選挙区制の方式のことだと問題文に書いてあるので、「衆議院議員選挙」とか、「小選挙区制」とかの言葉は必ずしも必要でないのがわかりますね。とすると、

1.定数(または議席でもよい)を各都道府県に、まず1名(あるいは1議席でもよい)を割り当てる
2.残りの定数の配分を、各都道府県の人口に応じて決定する

この2つの要素が入っていれば、正解ということになりますね。因みに、「各都道府県」という言葉が2回使われていますが、しっかり意味を伝えるためにあえて2回使います。

ということで、解答としては、

各都道府県に議席を1名ずつ割り当て、残りの議席の配分を各都道府県の人口に応じて決定する方式。(46字)

となります。

どうでしょう?用語の重要性がおわかりになったでしょうか?
もちろん、丸暗記でなくて、エッセンスを暗記するんですよ。用語集を何度も読んで、自分なり答えられるように自問自答して勉強して下さい。その場合、ちゃんと書いて勉強するほうがいいです。字数が気になるなら、字数カウンターを使ってパソコンで勉強してもいいです。