9.国家の機能
(1).18世紀~19世紀には、国民の自由権を保障するために国家はほとんど何もしないことが求められたけど、この時に認められた国家の役割は何に限るとされた?
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答:国防と治安維持に限るとされた(国家が個人の私的領域を侵害する恐れをなくすには国家には何もして欲しくなかった)
(2).世界恐慌後の20世紀には、老齢、貧困、疾病、失業などの国民の自己責任にするには大きすぎる社会問題が顕著になってきたので、今度は一転して国家に社会問題を解決する場面に限って国民の私的領域に積極的に介入して問題解決することが期待されたが、こういう事情を背景に認められるようになった基本的人権は何?
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答:社会権
(3).18、19世紀の国家は、何国家と呼ばれる?3つ言える?
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答:夜警国家、消極国家、立法国家
(4).20世紀の国家は、何国家と呼ばれる?やはり、3つ言える?
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答:福祉国家、積極国家、行政国家
10.現代の国家
(1).現代の福祉国家のもとで、問題になっているものを2つ言える?
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答:財政赤字と行政腐敗
(2).予算のかかる現代の政府(大きな政府)から、あまり予算をかけない政府(小さな政府)に戻る動きが見られたのはいつごろから?
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答:1980年代から
(3).このような国家の見方を何という?
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答:新保守主義国家観(経済的には、自由放任主義を目指すから、新自由主義國家観ともいう)
(4).このような国家の見方にたった1980年代初頭のアメリカ大統領とイギリス首相は誰?
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答:レーガン大統領(米)、サッチャー首相(英)
(5).レーガノミックス(レーガン大統領の経済政策のこと)は、サプライ・サイド・エコノミクス(供給側の経済学)の立場で2つの政策を実施して景気回復・財政赤字の解消をはかったが、その2つの政策とは何?
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答:減税と規制緩和
(6).日本においても新自由主義国家観に立って1980年代以降小さな政府が目指されたきたが、三公社の民営化をした首相は誰?
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答:中曽根康弘
(7).三公社とは何?
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答:日本国有鉄道(国鉄)、日本電信電話公社(電電公社)、日本専売公社
(8).三公社はそれぞれ何になった?
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答:国鉄はJR、電電公社はNTT、専売公社はJTになった。
(9).1990年代、中央省庁の改革をしたのは何内閣のとき?
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答:橋本内閣
(10).この改革では、1府22省庁が、1府何省庁になった?
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答:12省庁
(11).2001年に発足した小泉内閣のスローガンは何?
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答:聖域なき構造改革
(12).具体的にやったことを3つ言える?
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答:郵政民営化、特殊法人の統廃合、構造改革特区の創設