民主政治つづき
(1).欧州各国には重要問題について国民の意思を問う制度が存在するが、それは何?
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答:国民投票
(2).日本には、国政の重要問題について国民投票の制度はある?
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答:ない
(3).日本に唯一ある国民投票は何?
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答:憲法改正の国民投票(96条)
(4).地方でよく民意を問うために行われている住民投票に法的な拘束力はある?
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答:ない(首長や議会は結果を無視しても違法にはならない。ただし政治的責任は残り、改めてリコールされる可能性もある)
(5).条例で定めた法的拘束力のない住民投票には、公職選挙法の適用はある?
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答:ない(だから、投票資格も20歳以上男女でなくともよく、外国人や小学生に投票資格を認める自治体もある)
(6).公職選挙法の適用を受けない住民投票で、18歳から投票を認めた自治体はどこ?
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答:秋田県岩城町
(7).同じく、中学生から認めたのはどこ?
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答:長野県平谷村
(8).同じく小学5,6年生から認めたのは?
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答:北海道奈井江町
(9).定住外国人に認めた自治体2つ言える?
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答:滋賀県米原町、愛知県高浜市
(10).憲法改正の国民投票法について、その投票資格は?
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答:満18歳以上(しかし法整備が整うまで当面20歳以上)
(11).憲法改正の国民投票については、改正する条文ごとに◯×をつける方式になっている?
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答:なっていない(関連項目ごとに◯×をつける方式)
(12).憲法改正の国民投票において、「その過半数の賛成」が必要(憲法96条)だが、「その」とは、何の過半数?
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答:「有効投票総数の」という意味(白票などの無効票は含まれない)
間接民主制の歴史
(1).1265年にイングランドではじめて議会を開いた人は誰?
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答:シモン=ド=モンフォール
(2).この議会は、1295年に、何に発展した?
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答:模範議会
(3).議会はどんなことを決めた?
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答:はじめは国王の課税要求に対する承認だけだったが、後に立法権も獲得した。
(4).中世の身分制議会では、議員は自分の選出母体の意思に反してはならない決まりになっていたが、この議員と選出母体との関係を何という?
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答:拘束委任(強制委任、命令委任)
(5).近代の議会の議員は、選出母体とどんな関係に立つ?
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答:無拘束委任(自由委任)
(6).日本国憲法の中にも、議員が自由委任であるということを表す文言があるが、それは何?
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答:「全国民の代表」(43条)
(7).代議制の原理を4つ言える?
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答:①代表の原理(民意が議員によって政治に反映されること)②審議の原理(議会においては十分な審議が尽くされなければならないこと)③多数決の原理(議会の意思は多数決によって形成される)④行政監督の原理(議会は内閣など政治の執行をチェックする)
(8).民主政治が「妥協のプロセス」と言われるのはなぜ?
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答:十分な議論を尽くし、討論の過程で少数意見を尊重して妥協を重ね、決定については多数決で多数意見を尊重するというプロセスをとるから