一.社会契約説
1.国家の存在根拠
●ホッブズの主著は?
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答:リヴァイアサン
●ホッブズはいつごろの人?
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答:絶対王政期~ピューリタン革命期(1649)ごろ
●ホッブズは自然状態(国家の存在する以前の状態)を何ととらえた?
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答:万人の万人に対する闘争状態(狼の状態)
●ホッブズは社会契約は、何のためにするととらえた?
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答:生命を守るため
●ホッブズは、社会契約をどのように結ぶととらえた?
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答:自然権を国家に譲渡(放棄)し、自然法の命令に従い主権を国家に譲渡(放棄)して社会契約を結ぶ
●ホッブズは、国家の目的をどうとらえた?
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答:生命を守る(自己保存)ため
●ホッブズの理想社会とはどんな状態をいう?
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答:自然状態の脱却(自然権の放棄)
●ホッブズのこれらの考えは、結局どんな結果となった?
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答:結果的に絶対王政を擁護することになってしまった
●ロックの主著は?
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答:市民政府二論
●ロックはいつごろの人?
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答:ピューリタン革命(1649)期~名誉革命(1688)期ごろ
●ロックは自然状態をどのようにとらえた?
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答:自由・平等・平和な状態(白紙〈タブラ・ラサ〉の状態ともいう)
●ロックは社会契約をどのようにして結ぶと言っている?
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答:国民は主権の執行を委託する契約を結んで国家をつくる
●ロックの国家の目的は何?
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答:私有財産制を中心とする自然権の擁護
●国家が契約を守らなかったらどうする?
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答:委託していた自然権を返してもらい、抵抗権を行使し、国家を倒してもよい(革命を認める)
●ロックの理想社会とは?
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答:自然状態をよりよく保つこと(自然状態の補完)
●ロックの思想は結果としてどのような歴史的な意義があった?
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答:抵抗権を認め、名誉革命を正当化した
●ロックは民主主義についてどのような考えを持っていた?
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答:国民主権と間接民主制を主張した
●ロックは権力分立についてはどのような考えを持っていた?
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答:立法権と執行権、同盟権の三権分立を主張
●ルソーの主著を2つ言ってみて?
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答:社会契約論、人間不平等起源論
●ルソーはいつごろの人?
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答:絶対王政期~フランス革命(1789)期ごろ
●ルソーは自然状態をどのようにとらえた?
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答:自由・平等・相互孤立の状態
●ルソーは社会契約をどのように結ぶと考えた?
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答:主権者である人民は、集合する契約を結んで、共同社会として国家をつくる
●ルソーは主権の行使はどのようにしなければならないと考えた?
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答:公共の利益を図る一般意思に基づいて主権の行使をしなければならない
●一般意思とは何?
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答:個人の利益ではなく人民の共通の利益のみを追求する意思のこと
●ルソーは国家の目的をどのようにとらえた?
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答:自然状態から社会状態に入り、自然的不平等を超えて倫理的法律的平等を達成するために国家をつくる
●ルソーは民主主義についてどのような考えをもっていた?
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答:人民主権、直接民主制を主張
●国民主権と人民主権の違いは何?
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答:国民主権の国民は、全体としての国民(現在、過去、未来の全部の国民を総体的にとらえた概念)で、その主権は、代表者(国会議員)が、国会で行使できる。一方、人民主権の人民は、現在、生きているひとりひとりの人を意味する。そして、ルソーは、このひとりひとりが一般意思をもって主権を行使しなくてはならないと主張し、代表者が代わりに主権を行使することはできないと考えて、直接民主制を主張した。
●ルソーの考えは、何革命に影響を与えた?
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答:フランス革命(1789)
●ルソーの理想社会とは何?
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答:自然に帰ること(現状は、人間は自由でも平等でもない、一般意思に従った主権の行使により、自由で平等になれる)