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ギリシャ債務危機
こんにちは、ブー子です!今日も一緒にお勉強しましょうネ。
こんにちは、テッドです。ブー子、今日は、ギリシャ債務危機についてだよ。
ギリシャって、エーゲ海の青と白のお家みたいなイメージがあって、私も行ってみたい国なんだけど、あの国は、お金がないんだっけ?
3年位前にギリシャは一度デフォルト(債務返済不能)を起こしているしね、6月30日には、ギリシャ支援第2次プログラムの失効期限と、IMFが貸した約16億ユーロの返済期日が来るんだけど、新たな融資の話し合いが決裂しちゃったからね。ギリシャの国の金庫には、お金が全くないらしいよ。このままいくとまたデフォルトになっちゃうね。
そういえば、ギリシャの銀行に預金を下ろすために人々が殺到している様子をこの間、テレビで観たわ。
銀行に預金を下ろす人が殺到して、騒ぎになることを、「取り付け騒ぎ」というんだけど、ギリシャの銀行の金庫にもお金が全く無いらしいんだよね。
人々が預金を下ろしに来ちゃったら、お金がなくなっちゃうから、6月29日の月曜日から7月6日まで、銀行はお休みになるんだって。
ありゃ!ギリシャの人たち、とても大変なことになっているのね?
それで、6月の終わりに、IMF、EU、ECB(欧州中央銀行)の債権者団のトロイカ(三頭立ての馬車をトロイカっていうんだけど債権者がこの3者だからこう呼ぶらしい)の要求するさらなる緊縮財政を受け入れるかどうか、国民投票を7月5日に行うつもりだ。
だから、その間、債務の支払いを待って欲しい、と頼んだんだけど、トロイカ側の緊縮財政案を国民投票を盾にとって拒否したいというチプラス政権の思惑を見透かして態度を硬化させ、交渉決裂になっちゃったんだって。
そのトロイカっていう人たちのさらなる緊縮財政ってどんなの?
例えば、年金までも削減したり、EUの消費税である付加価値税の軽減税率の適用範囲を狭めようとするものらしいよ。あと、ギリシャ側から提案があった、資本の移動制限とかね。
もし、新たな融資が行われずに、6月30日をこのまま過ぎちゃったらどうなるの?
まず、IMFの約16億ユーロの債務だけど、IMFも資金力があるからすぐにどうなるというものじゃないし、第2次支援プログラムの方も、デフォルトになっても、EU加盟国の負担で損失は処理されるだろうから、大きな影響はないんじゃないか、という見方が大勢のようだよ。
でも、まだ不安材料があるんだよね?テッド、顔に書いてあるよ。
そうだね、ギリシャ国債を含んだ、金融派生商品の一種にCDSっていうのがあるんだ。これは、2008年のリーマン・ショックの時に大きな問題をもたらし、世界中で信用不安を引き起こしたんだよ。
このCDSに組み込まれたギリシャ国債の返済不能が生じると、第二のリーマン・ショックみたいになる恐れがあるんだ。
でも、幸い、今回のデフォルト分には、含まれていないみたいだから、とりあえずは、大丈夫らしい。
不安材料は、今後続々とやって来るギリシャ国債の償還期限だね。一番早いので7月初旬に期日がきちゃうけど、金額が大きいのは、7月20日の36億ユーロといわれる、ECBが持っているギリシャ国債さ。
これに手当できるように決裂してしまっている融資交渉が再開されて一定のめどが立たないと、ユーロ自体の信認にも大きく影響しかねない。つまりユーロ安円高になっちゃうってこと。
なんだか、難しい話だけど、深刻なのね?
ギリシャって、ユーロ圏から抜けちゃうのかな?
ギリシャの人たちは、強いユーロの恩恵を被ってきたので、ユーロ圏から離脱することは望んでいないんじゃないか、と言われているんだよね。
でも、ドイツを中心とするトロイカの要求する、緊縮財政案が嫌なんだよね。
トロイカ側も、デフォルトはなるべく避けたいところだろうから、ギリギリのところで、トロイカ側が譲歩して、支援継続が決定されるかもしれないけどね。
また、ここに来て、チプラス政権は、ロシアに急接近している、という報道もあるから、予断を許さないね。
ロシアが、お金貸してくれるかもしれない、っていうこと?
そうだね、お金はわからないけど、EUとユーロ圏から離脱すれば、資源供与や食糧援助、軍事援助なんかはやりそうだよね。まあ、これは、単なる想像だけどね。
まあ、それはおいておくとしても、今後の焦点は、ギリシャの国民投票のゆくえだろうね。
チプラス政権側の思った通りに行われるかもしれないし、トロイカ側の譲歩で追加融資か、または、債務免除が行われて、支援再開ということになるかもしれないし、さらに国民投票が行われて結果が出た場合に交渉が再開されるかもしれない。
早い話が、どうなるかわからないんだ。
それなら、まだまだ目が離せないわよね!
そうだね、また事態が展開したら、一緒に勉強しようね。
おっけ〜!!!
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[…] 前回までのお話をお読みでない方は、ギリシャ債務危機を先にお読みになることをおすすめします。 […]