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制度を正確に覚える
今日は、2009年第30問です。
**問題**
現行の日本の社会保障制度についての記述として適当でないものを次から1つ選べ。
1.公的扶助は、災害での被災者などに対して、低利の融資を行う制度である。
2.社会保険は、病気・失業・老齢などに直面した被保険者に対して、医療などのサービスや所得を保障する制度である。
3.社会福祉は、援助と保障を必要とする人に対して、施設・サービスなどを提供する仕組みである。
4.公衆衛生は、病気の予防など、国民の生活環境の改善と健康増進を図るための仕組みである。
**解説**
日本の社会保障には、4本の柱があります。
すなわち、公的扶助、社会保険、社会福祉、公衆衛生です。
それぞれの意味をはっきりしたイメージが持てるように覚えることが大切です。
以下、各選択肢を正誤判断しながら解説します。
まず、1番ですが、公的扶助とは、生活に困った人に対して、国家が、税金を財源として、お金や物品を無償で与えるしくみのことです。
1番では「低利の融資を行う制度」とありますが、これは「お金を貸す」ということを意味しています。
「お金を貸す」というのは、あげるのではないので公的扶助ではありません。
ですから、1番が×です。これが正解です。
2番以下は正しいですが、解説します。
2番の社会保険は、国民が予め保険料を出し合って、これに国もお金を出して、まとまったお金をプールし、この中から、必要な人にお金を補助するしくみです。
この社会保険が、日本の社会保障の中心です。
日本の社会保険には、健康保険、年金保険、雇用保険、労災保険、介護保険の5つの部門があります。
3番は社会福祉についての記述です。
社会福祉とは、貧困者や障害者などの社会的弱者が自立し、能力を発揮できるように助けることをいいます。
児童福祉法、母子及び寡婦福祉法、老人福祉法、身体障害者福祉法、知的障害者福祉法などがあります。
4番は、公衆衛生です。
公衆衛生は、病気の予防と健康の増進をその内容とします。
この中心的な役割を果すのが保健所です。
昨年、代々木公園のヒトスジシマカが原因でデング熱が発生した時に蚊を退治する仕事をしたのもこの公衆衛生の考え方に基づいていました。
以上、問題文の4つの選択肢は社会保障の4本柱を表しています。
もう一度言いますが、正解は1番です。
社会保障はマイナー分野ですが、センターでは、よく出ています。
勉強のポイントは、
1.制度の仕組みを正確に覚えること
2.それぞれの制度がカバーしている事柄を具体的にイメージできるようにすること
3.朝日訴訟や堀木訴訟など、関連する事件も押さえておくこと
です。
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