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労働者派遣法が改正されました
こんにちは!ブー子です。
今日も、ニュースで政経を勉強しちゃいま〜す。
こんにちは!テッドです。
ブー子、今日は、労働者派遣法が改正されたニュースだよ。
労働者派遣法って、そもそも何なの?
正社員じゃない人を、非正規労働者っていうんだけど、そういう人たちの中で、派遣会社に登録している人たちの派遣先の会社の義務や労働者の権利を定めた法律のことだよ。
ふ〜ん、その法律が、どんな風に改正になったの?
まずね、専門26業務(派遣労働者の約4割)といって、通訳などの特定の資格や技能を持っていないと出来ないような職種の人たちは、今までは派遣期間の制限を受けなかったんだ。
これがなくなって、派遣会社の無期雇用社員(約2割)ていうのに変わるんだ。
どうしてかっていうとね、派遣先での専門業務の境界線が曖昧で、派遣社員にとって働きにくかったんだって。それで、そういう問題が解消される点で、大きな意味があるからなんだって。
また、同じ無期雇用の派遣社員なら、派遣先の正社員と同じように、職種や期間の制限がなくなるんだって。
へえ〜、派遣社員さん達が、安定してお仕事できるように、っていう意味かな?
政府は、そういうふうに説明しているよ。
でもね、他方で、派遣会社と有期契約で働く専門26業務の派遣社員は、従来はなかった3年間の派遣期間に制限されることになるんだ。
だから、安定して長期間働けるようになるというのも疑問だ、という批判があるよ。
それから、これは、派遣社員を規制する基準が、職種から派遣元の雇用形態へと変化したからだよね。こうなると、派遣社員の内でもさらに弱い立場の労働者に負担のしわ寄せがくるから、ILO条約の労働者保護の精神に反していると言う強い批判が野党からも出ていたよ。
ふう〜ん、他に改正点はあるの?
あるよ。
第二の点はね、前の派遣社員さんを3年で辞めさせて、新しい人を派遣すれば、ずっと、同じ派遣会社から、同じ職場に人を派遣させ続けられるようになったんだ。
これは派遣社員の人に決まりきった仕事を任せてて、正社員は、正社員でなければできないような、より高度な業務に専念する役割分担をさせて、正社員の業務効率化を促すきっかけとする狙いがあるんだって。
でも、それって、3年で辞めなくちゃならない派遣社員さんが増えるってことよね?
派遣社員さん達にとっては、全然安定にならないじゃない!?
それに、なんだか、正社員と派遣社員の差が大きくなっちゃうような気がするんだけどな。
ブー子、鋭い!
そうだよね、何だか、格差がますます開いていくような感じがするよね。
そこでね、第三の改正点として、雇用形態の区別なく、同じ仕事には「均衡待遇」の配慮義務が強化されるんだって。同じ仕事なら、派遣社員も正社員も給料に差がなくなるようにするってことだって。
だとすれば、今後、これをさらに実効化させて、正社員と派遣社員との同一労働・同一賃金を実現する必要があるよね。
じつは、変えなきゃいけないのは、正社員の待遇の方なのに、派遣社員の方を変えてもあんまり意味がないんじゃないか、という批判も根強いんだ。
正社員と派遣社員だけじゃなくて、いろんなタイプの社員がいればいいのにね。
そうだね、それで、限定社員などの正社員を設けているユニクロみたいな会社も出てきているよ。地方の支店だけに勤めて、転勤がない正社員とか、だね。
それも、いい考えね!
そうすると、まだまだ、労働者派遣法っていう法律は、不十分で中途半端な改正しか出来ていないっていうことだよね。
その通り!ブー子、このごろとても冴えてるなあ、
今回の派遣法改正はね、短期の日雇い派遣の原則禁止とか、派遣会社のマージン率の情報公開とかも併せて、派遣社員の働き方を改善する一定の効果はあるかもしれない。
だけど、3年の期間制限の対象となる労働者の比率は逆に高まってしまったんだ。不安定な派遣労働者の労働環境をいっそう不安定化させるのが、今回の改正で範囲が広がった3年の派遣期間の制限なんだよね。
本当の、派遣労働者保護法はまだ出来てないっていう感じなんだよね。
みんなが、安心して働ける環境に早くなってほしいわね。
そうだね。
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