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参議院議員選挙が公示されました
こんにちは!ブー子です。
こんにちは!テッドです。
ブー子、参議院議員選挙が公示されたよ。
えっ?
公示ってそもそも何?
公職選挙法では、選挙を何月何日にやりますよというようなことなどを国民に知らせることを「告示」というんだ。
今度また、東京都知事選挙があるけど、あれは「告示」されることになる。
ところが、衆議院議員選挙と参議院議員選挙に限っては、「公示」という言葉を使うんだ。
どうしてかというと、天皇の国事行為を定める憲法7条の4号に、「国会議員の総選挙の施行を公示すること」って書いてあるからなんだ。
じゃあ、選挙の場合は、公示も告示も、選挙をやりますよ、っていうお知らせだと思えばいいのね?
その通り。
「告示」には、国家行政組織法上、違う意味もあるけど、公務員試験じゃなければテストには出ないと思うよ。
ただ、衆議院議員選挙や参議院議員選挙では絶対に、告示って言わないから、この点は注意してね。
それで、参議院議員選挙が公示されたのが、何でニュースなの?
今回の選挙は、18歳、19歳の有権者およそ240万人が、新たに選挙権を行使することになるよね。
この未成年の有権者数は、全有権者数のおよそ2%にすぎないけれど、やはりこれからの日本を担っていく人たちだから、とても注目されているよね。
そして、今回の参議院議員選挙の争点は、やはり、「憲法改正」だよ。
でもさあ、安倍さんは、公示前の全国遊説では、憲法改正については一言も触れなかったって聞いたわよ。
安倍さんは、「アベノミクス」と、「消費税引き上げ延期」が争点みたいな口ぶりだったって。
消費税の引き上げ延期は、野党も反対してないんだから、争点になりようがないよ。
もっとも、「アベノミクス」は、批判もたくさん出てきちゃってるから、このまま、金融緩和や積極的な財政出動を続けるのかは、争点となるだろうね。
安倍さんが、一言も言わないのは別の意図があるかもしれないね。
え〜っ!どんな意図があるの?
もし、「憲法改正」を口にして明確な争点にしてしまえば、安保法制を憲法解釈変更までして導入したから、国民に、憲法9条を改正して戦争ができる国に変えることも言わないといけなくなるよね。
そうすると、安保法制には、かなりの有権者は反対だから、参議院議員選挙に勝てないかもしれないよね。
参議院議員選挙で勝てないと、憲法改正の発議には衆参両議院の総議員の3分の2以上の賛成が必要(憲法96条1項)だから、そもそも発議さえもできなくなる可能性があるでしょ?
そうか、だから、憲法改正にはあんまり触れたくないのかあ。
それが、ミエミエで痛々しい感じがする。もっと、堂々と闘ったらいいのにね。
参議院選挙後に、憲法審査会を開いて、そこで議論をする、というようなことは一応言ってるけど、どこを改正するとか、詳しいことは何も言ってないんだよ。
安倍さんは、どんな憲法にしたいのかしらね。
自民党が野党だった時代に党として作った、「憲法改正草案」というのがあるんだ。
そこでは、憲法9条についてかなり大幅な改正案を提示している。
どんな感じ?
右のような感じ。
何だか字がいっぱい書いてあるわね。
上段が自民党の改正草案で、下が現行憲法だよ。
具体的にどこが変わってるの?
全体的に文章は変わっているんだけど、まず注目すべきところは、9条2項が全く変わってるところだ。
つまりどういうこと?
「戦争の放棄」を放棄するっていうことさ。
戦力の不保持も国の交戦権の否認もなくなるから、「自衛戦争」は出来るようになる。
そして、9条の2で、国防軍の創設を謳っている。
これで、自衛隊は、「合憲」な軍隊になるってことさ。
さらに9条の3で、領土の保全を謳っている。
これで、尖閣諸島、竹島、北方領土については、軍事力を背景とした主張ができるようになるね。
もし、憲法改正がこの通り行われると、どうなるのかしら?
中国や韓国や北朝鮮、ロシアは、猛反発するだろうね。
「日本帝国主義の復活だ」とか言うだろうね。
ただね、冷静に考えて欲しい。
もし、日本がこのまま自衛隊の存在も曖昧で、憲法上、交戦権もなく、最低限の自衛のための実力行使しか出来ないとすると、中国や韓国や北朝鮮、ロシアが、一番喜ぶんだよ。
現に、日本にスパイがたくさん潜入していて、憲法を変えさせないための秘密工作をさかんに行っているんだよ。
「戦争法案反対!!!」って叫べば、中国や韓国や北朝鮮やロシアに得をさせることになるんだよ。
尖閣諸島も中国に奪われちゃうかもしれないし、竹島は韓国が占領したままになっちゃうかもしれない。北朝鮮も拉致被害者は永久に返してくれないかもしれないし、ロシアも北方領土を占領したままかもしれない。
いや、それ以上に恐ろしいのは、日本が何も出来ないのを良いことに、これらの国が現在の態度をますますエスカレートさせて、ついには日本占領を仕掛けてくるかもしれないことだよ。
それを防ぐためには、日本は、今ある自衛隊の形をはっきりさせる必要があるかもしれない。
専守防衛なんて、現実を見ない単なるユートピア的思想かもしれない。
そうか、日本が今まで平和だったのは、たまたま、周辺諸国が何もしてこなかったからなのね。
いや、むしろされまくりだったと思うよ。竹島は韓国に実効支配され続けているし、北朝鮮も日本人を拉致して返さないし、ロシアも北方領土を占領したままだ。
さらに日本には各国のスパイがウジャウジャいて、機密は漏れまくり。官邸にも、各省庁の官僚の中にも協力者やスパイはたくさんいると言われている。
もちろん民間にはもっといるよ。新聞、放送局なんかはスパイ天国だよ。
これは、日本が、終戦後、軍備と戦争を放棄したから、事実上主権国家とは諸外国から思われてなくて、やりたい放題にやられてきたんじゃないかとも思える。
全然平和じゃなかったってこと?
そうだね、少なくとも主権国家として相手にしてもらえてなかったかもしれないね。蹂躙されまくりだったかもしれない。今でも日本の制空権はアメリカ様のものだし、自衛隊の指揮権も実は在日米軍にあるんだって。
もちろん、日本の戦後の経済的繁栄は、軍備にお金をかけてこなかった点や、戦争に参加しなかった点も大いに貢献していると思うよ。
そして、日米安保条約のおかげもあると思う。
しかし、日本が戦後の国際社会に復帰できた前提条件とでも言うものが3つあったと思うんだよ。
1.日清戦争以降の日本の戦争は全て侵略戦争であった、ということ。
2.戦争は、軍部の一部や国家主義的な狂信的指導者の独裁による暴走が原因であった、ということ。
3.天皇も国民も、そういう戦争の被害者であったので、責任はない、ということ。
これが前提となって、いわゆる日本の戦後レジームが形成されたんだよ。
戦後レジームって何?
日本は、二度と戦争をしない平和国家になり、戦争をするための軍隊をもたない。だから、かわりにアメリカに守ってもらう。アメリカに守ってもらうんだから、アメリカ様のいうことは何でもきいて、基地も提供するし、アメリカの国債も無条件で世界でいちばん買って決して他には売らないし、アメリカの政策には、犬のように、ワンワン追従する、っていう日本の国際社会での立場を支える仕組みのことだ。
ずいぶんな言い方ね。
テッドは、アメリカ生まれのくせに、本気でそんな風に思っているの?
半分は本気さ。
でも、半分はこう思っている。つまり、この仕組の中で日本は繁栄してきたんだし、この日本の立場を変えたら、アメリカの信頼も、そして国際社会の他の国々の信頼もなくしてしまうことにならないか。戦後、日本は外国人を1人も自国の軍隊で殺していない。70年続いた平和国家としての国際的信頼も失ってしまうかもしれない。日本が再軍備すれば、必ず、地球の裏側で起きた戦争にも引きずり込まれ、罪もない民間人を惨殺した汚名を着せられ、日本に対する憎しみを新たに生み出すかもしれない。
だから、今更、日本は再び戦争できる国になりました、戦前のように、日本は欧米列強に肩を並べる主権国家ですって言うのも、難しい、というか出来ないんじゃないかとも思うんだ。
また、日本は、技術力や経済力はもちろん、非常時の団結力や冷静さ、統率がとれた状態は東日本大震災のときの報道で恐ろしいほどわかっているので、諸外国が、戦争できる国になった日本をものすごく恐れるわけさ。恐れるってことは、尊敬とは違う。自国の脅威になるってこと。
特に、日本に対してさんざんやりたいようにやってきた国は、もしかしたら仕返しされるかもしれない、とビビっているに違いない。
それに、戦前のような立場に戻るってことは、そういう国の側からすれば格好の攻撃材料だよ。
戦前の日本に対する反省はどうしたの?あれは嘘だったの?やっぱり結局日本人はちっとも反省していないんじゃないか、だから、また侵略してくるんじゃないか、なんてふうに、諸外国から思われる、というか、中国や韓国・北朝鮮は、きっとそういうプロパガンダを仕掛けてくるでしょ?日本孤立化作戦。
そうならないかもしれないわよ。
日本が、戦前の日本みたいに侵略戦争をまた仕掛けてくるって、みんなが思わないかもしれない。
先の戦争に対する深い反省をこれからもし続ければ、みんな解ってくれるかもしれない。
今回の再軍備は、中国や韓国や北朝鮮やロシアの侵略に備えるためです。
決して日本は、他国を侵略しません、って言い続ければいいんじゃないかしら。
そうかな?
戦前の南京大虐殺も従軍慰安婦もなかったって言ってもわかって貰えてないでしょう?
あれらは、ものすごく誇張され、曲解されて諸外国に理解されているよね。中国や韓国のプロパガンダがすごかったからだよ。
僕は同じように、再軍備した日本はそういう国には決して認めてもらえないんじゃないかと思ってる。
だから、戦後レジームから脱却するなんて、無理だし、無駄な努力だと思えて仕方がない。
今まで、これでやって来たんだから、スパイ天国でも、近隣諸国からナメられても、多少の不都合は、我慢して過ごすしかない、って思っちゃうんだ。
いままで通り、アメリカ様の言うことをきいて、いい子にしていれば、きっとアメリカ様が守ってくださると。軍事以外のことに注力して、日本は形の上だけ、ほんの申し訳程度に、自衛隊を持っていればいいんじゃないかとも思うんだ。
また、戦争出来る国になるってことは、戦争になる可能性が高まるってことだよ。軍事力が抑止力を発揮するのは、攻めて来る方の国が、戦争するコストのほうが高くつくと思っているときだけだよ。
尖閣諸島に中国なんかが攻めてきたり、北朝鮮が核ミサイルを発射してきたりした時、自衛戦争できる国に日本がなってたら、まあ確実に戦争になるよね。
そして、日本が自衛戦争を始めても、きっと侵略戦争だって言われるよ。尖閣諸島に自衛隊が上陸したり、北朝鮮のミサイル発射基地を爆撃したりすればきっとそう言われる。
そうなった時、日本は国際社会から孤立しないでいられるだろうか。第2次大戦の二の舞いになってしまうのではないか。
そして、戦争になった時、戦場に行くのは、若者たちだよね。
戦争できる国になって欲しいのは、戦争に行かない年寄りが大半だよ。
年寄りは選挙行くんだよ。年寄りはすぐに死んでしまうから、自分たちの引き起こしたことがどういう結果になったか見ることはおそらくない。
そして、若者が選挙に行かないで、自民党が勝ったら、憲法改正して、戦争できる国にしちゃうかもしれない。
若い人たちはそれでもいいのかね。
戦前の日本ではね、国家を挙げたあんなにひどい消耗戦、総力戦をやるとは、国民は全く考えてなかったんだよ。戦争は戦場で行われるものだと思っていた。こんなに物資がなくなるとは思っていなかった。国民がこれほどまでに困窮するとは思っていなかったんだ。
本土の空襲が始まるまでは、日本国民は実に呑気だったんだ。大本営発表を信じて、誰が命令したわけでもなく、なんとなく統制経済になってしまったんだよ。
いつの時代も国民はのんきだけど、今の若者ものんきすぎるくらいのんきだ。
今度の選挙は、本当に、「国家百年の大計」を左右する重要な選挙になることは間違いないんだよ。
でもテッド、あなた言ってることが、支離滅裂で矛盾してない?
矛盾してるかもしれない。
でも、本当に全部僕の考えなんだ。
僕は、この矛盾する考えで、心が引き裂かれそうだよ。今ものすごく苦しいんだ。
せめて、若い人は、自分の考えをしっかり持って、選挙に行って、自分の意志を投じてきて欲しい。
自分たちのこれからの国のあり方をしっかり考えて欲しい。
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