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台湾で民進党が政権を獲得しました
こんにちは、ブー子です。
こんにちは、テッドです。
今日は、どんなお話?
今日は、台湾で総統選挙と立法院議員選挙があってね、8年ぶりに政権交代して、民進党(民主進歩党)の女性総統が誕生したんだよ。
そうね〜、女性が活躍して、私も嬉しいわ!
今度総統になった、蔡英文という人は、アメリカのコーネル大学にも留学して、前の民進党政権の時には、副首相もやった非常に優秀な女性なんだ。
今回、政権交代した原因は何かしら?
1.政権交代の原因
それを話すには以下のことをまず話さなければならない。
2010年の台湾と中国との間で交わされた協定である「経済協力枠組み協定(ECFA)」に基いて、台湾側が中国側に、64分野のサービスにおいて台湾市場を開放する「海峡両岸サービス貿易協定」が2013年に締結された。
2014年3月、このサービス貿易協定の批准を審議していた台湾の国会である立法院に、大学生達がなだれ込み4月まで占拠していた。
4月に台湾の学生たちが立法院から立ち退いたが、占拠を続ける一部学生たちに対して、国民党政府は、警官隊を動員して強制排除を行った。
この頃から、国民党に対する国民の支持がなくなっていった。
その協定というのは、どんなものなの?
台湾と中国の間のサービス貿易を、自由化して、交流を活発にしようというものだよ。
台湾の国民党の総統馬英九が結んだものだ。
しかし、学生や野党を中心に、これに反対する人が多かった。
何で、反対したの?
台湾の市場を開放すると、中国企業がドッと押し寄せて、台湾の中小企業の経営が苦しくなってしまうかもしれない、という心配があるし、たくさんの中国資本や中国人が台湾に押し寄せたら、究極的には、台湾の自由や自立が失われてしまうかもしれない、という心配があるからなんだ。
台湾って、国連から脱退しちゃったし、日本とも正式な国交は断絶しちゃったままなんでしょ?
ブー子、よく知ってるね!
1971年に、国連における中国の代表権が、台湾の政府から、中華人民共和国の北京の政府に移ってしまったあと、台湾は、国連を脱退してしまったんだ。
また、中国は、「2つの中国を認めない」ということを、各国政府に認めさせて、北京の政府を承認して国交を認める国は、台湾と国交を断絶してしまったんだ。日本も、1972年に日中共同声明で、北京の政府を中国の唯一の合法的政府だと認めたんだよ。それで、台湾とは国交を断絶してしまった。
中国は、将来、台湾を併合しようとしているの?
2.「92年コンセンサスとは?」
それは間違いないね。
「92年コンセンサス」というのが、あるの知ってる?
知らない、何なの、それ?
1992年に、台湾政府と北京の政府との間で交わされたもので、「ひとつの中国」についてのものだよ。
この「92年コンセンサス」で、台湾政府は、「ひとつの中国」という原則は堅持するけれども、その内容については、各政府の解釈として自由である、という意味だとしている。
しかし、北京の政府は、「ひとつの中国」という原則を堅持する、つまり、台湾が国家として独立することを認めない、という意味に解釈しているんだ。
だから、北京の政府としては、将来、台湾を香港みたいに、取り込んでしまいたいと思っていることは確実だし、場合によっては、武力で併合してしまおうとも考えているんだよ。
そんなんじゃ、台湾の人は、安心して暮らせないじゃないの?
国民党の馬英九総統が、去年、習近平と会談したりして、あまりに北京の政府寄りになってしまったことに、台湾の人たちが危機感を持った結果、今回の政権交代になった、と言われているんだ。
民進党の蔡英文さんが台湾総統になったことで、これからどうなるのかしら?
3.今後の展望
そうだね、確かに、民進党の綱領には、台湾の独立というのが書いてあるんだ。
でも、実は、蔡英文も、台湾が独立を目指すとは言っていないんだ。北京の政府との関係は、「現状維持」というスタンスなんだ。
また、同時に行われた台湾国会に当たる立法院の選挙でも、民進党が過半数を得たし、民進党と協力関係にある「時代力量」という新しい政党が5議席を獲得した。
ということは、国民党政府が批准を進めてきたサービス貿易協定についても、すんなり批准ということは難しいだろうね。
蔡英文政権は、親日的だって聞いたわ。日本とも仲良くしてほしいわね。
そうだね。
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