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自衛隊の南スーダンPKO活動に「駆けつけ警護」付加が閣議決定されました
こんにちは。
こんにちは。
テッド、今日はどんなお話?
今日はね、南スーダンの自衛隊のPKO活動に、「駆けつけ警護」が、付け加えられることが閣議決定されたっていうニュースだよ。
かけつけ警護って何?
PKO活動中の自衛隊が、外国の軍隊の人やNGOなどの民間人が危険にさらされている現場に駆けつけて、武器を使って、こういう人たちを守ることを言うんだよ。
これは、戦う相手が外国の武装組織になり、憲法で禁じられている、海外での武力行使になってしまう可能性があるために、今までは、禁じられてきたんだ。
それを今回から許すということ?
そういうこと。
安保法制の中に、「PKO協力法改正」も入っていて、すでに、自衛隊の任務として、「文民保護」が付け加えられているから、これを実際に運用開始するということが、内閣の決議、つまり閣議で決定されたということだよ。
じゃあ、海外での武力行使になってもかまわないって、安倍内閣は考えているっていうこと?
さすがに、そこまでは明言していないけど、結果的にはそういうことになりそうだね。
ただ、自衛隊の武器使用は、とても厳しく制限されていて、正当防衛や緊急避難に当たる場合でなければ許されない、というのは、現状でも変わりはないんだ。
ということは、どういうことになるの?
自衛隊が武器使用をする場面は増えるけど、武器使用が認められる範囲は従来のままだから、このままでは、自衛隊の人たちが、より危険な目に遭うということだと思う。
でも、武器使用の基準を緩めると憲法解釈上問題がある?
そういうこと。
南スーダンって、そんなに危険なの?
大統領と副大統領の政治的対立が、民族対立にまで発展し、現在も戦闘が続いている地域が多い。
自衛隊は、2011年から、PKO活動のために派遣されていて、現在も派遣は継続中なんだ。
たしかに、首都ジュバは、停戦が合意されて比較的安定しているとされているけれど、いつまた戦闘が再開されるかわからない状況らしいんだ。
そんなに危ないとこに自衛隊は行っても大丈夫なの?
日本のPKOの派遣基準に、停戦合意がなされていること、というのが、あるんだけど、これがいつまた破られるかわからない状況だそうだよ。
国連も「非常に危険な状況だ」と報告しているくらいだよ。
そうすると、今回は本当に危険な地域に、厳しい条件で赴くことになるのね。
もし、隊員に犠牲が出たり、または、現地の武装勢力との戦闘に巻き込まれちゃったら、どうするのかしら?
今回の駆けつけ警護で、そういう危険性が増すことは間違いないね。
稲田防衛大臣は、今回派遣される自衛隊の部隊は、非常によく訓練されているから大丈夫、というようなことを言っていたけど、本当は大丈夫じゃないだろうね。
そもそも自衛隊の海外派遣は、どんな経緯で始まったんだっけ?
1991年の湾岸戦争の時、自衛隊の掃海艇のペルシャ湾派遣が始まりで、もっと人的支援を、という声に応えるために、1992年に「国際平和維持活動協力法(PKO協力法)」が制定された。
そして、PKO協力法が制定されたあと、始めて、自衛隊が派遣されたのが、1992年のカンボジアだった。
この時は、国連事務総長の次に偉い事務次長という役職を、日本人の明石康さんという人がやっていて、カンボジア暫定統治機構(UNTAC)の責任者だったから、日本政府の肝いりで自衛隊を参加させたんだ。
その後いろんなところに自衛隊は派遣されているよね。
その後は、モザンビーク、ゴラン高原、東ティモール、なんかにPKO活動をするために派遣されているね。
それから、PKO活動じゃないけど、イラク戦争の時、小泉内閣で、2003年、「イラク復興支援特別措置法」という法律を作って、自衛隊をイラクのサマーワに派遣したんだ。
この時は、壊れた建物や橋、道路を修繕するのが主な任務だった。
そして、サマーワは、戦闘地域かどうかが問題となったけど、この時は、大した戦闘には巻き込まれずに、復興支援活動を続けて、地元サマーワの人々にとても喜ばれたんだ。
あと、2009年からは、海賊対策としてソマリア沖に派遣されているよ。現在、海賊対策として各国の支援部隊を率いている最高責任者の司令官は、日本の自衛官だよ。
自衛隊ってずいぶん国際貢献しているのね。
日本の自衛隊は世界中どこへ行っても人気があるみたいだね。
PKO参加の5原則、つまり、1.紛争当事者間の停戦合意があること、2.現地政府や紛争当事者の受け入れ合意があること、3.中立的立場の厳守、4.以上の条件が満たされなくなった場合、撤収が可能、5.武器使用は、防護のための必要最小限度に限る、っていう、条件を満たせる国にしか、PKO部隊を派遣しなかったからね。
今回の南スーダンの自衛隊の任務拡大は、今後の、PKO協力について自衛隊がしっかり機能するのかの試金石となるだろうね。
また、事態が変わったら教えてね。
そうだね、また一緒に勉強しよう。
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