昨日行われた東京都議会議員選挙で、自民党、公明党の与党勢力が候補者全員当選!
自・公あわせて選挙前64議席から82議席へ大躍進し過半数を大きく超えました。
一方、民主党は選挙前43議席から大きく後退し15議席、共産党の17議席を下回り
第4党に転落しました。また、日本維新の会は選挙前3議席から2議席へ後退し
慰安婦発言の橋下徹代表の責任問題も浮上しています。


Tokyo Elections / Danny Choo

 今回の投票率は43.50%で、前回の54.49%を大幅に下回り、
戦後最低を記録した1997年の都議選の40.80%に次ぐ低さとなりました。
前民主党政権への失望から、急速に政治的無関心が広まっているようですね。

政治的無関心は、アメリカの社会学者、リースマンの分類によると2つです。

ひとつは、伝統的無関心というやつで、昔の農民のように教養も意欲もなく
「お上」のやることだから間違いないので関心を抱かないという無関心です。

もうひとつが、現代的無関心です。
これは、政治についての知識も教養もあるのに、政治に自分は関係がないと
して興味や関心を抱かない無関心です。

現代日本は、この政治的無関心が広まっています。

2009年に、選挙によって非自民政権である民主党政権に政権委譲が実現
したときには、この現代的無関心は今ほどではなかったのに、民主党政権の
政権運営がひどすぎて、国民は政治に絶望してしまったのでしょう。

この流れに一石を投じたのが、平成維新の会だったわけですが、その橋本代表
も、先の従軍慰安婦は当時必要だったというような発言によって支持者を大きく
失うことになってしまい、またしても国民は裏切られた思いでいっぱいになった
のではないでしょうか。

ところで、今年の7月21日に参議院選挙があります。

 特に若者の選挙離れが著しいといわれます。
期日前投票の制度も充実してきていますが、まだまだ投票率は向上しにくい状況です。

実は、オーストラリアやルクセンブルク、シンガポールなどの国では投票は権利
とともに義務となっており、正当な理由がなく選挙にいかないと罰金を科せられ
たりします。

投票率が50%だとしても国民の半分の人たちのさらに過半数、つまり4分の1とれ
ば、政権獲得できてしまうのです。これで本当に民主主義がうまく機能するでしょうか?

いっそのこと日本も義務投票にしてもいいのでは?

投票率が低いと大政党に有利だと言われています。
組織票が多くなり、浮動票、つまり無党派層の票が少なくなるからです。
組織票で有名な自民党と公明党がアベノミクスを全面に押し出して参院選で大勝すると危険
な気がします。

衆議院も3分の2以上、参議院も3分の2以上与党が占めてしまうと、憲法96条に書いてある
憲法改正要件の「衆議院と参議院の総議員の3分の2以上」の賛成で憲法改正の発議ができて
しまい、96条の改正と、その他の条文の改正が、いや改悪がなされしまうような気がして
なりません。


Presenting the Flag / cosimoilvecchio

都議選は、参院選の前哨戦といわれ、参議院選挙の結果に大きな影響を及ぼすことが考えられ
ます。私も大いに関心をもって今後の政局に注目したいと思います。