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COP21のパリ協定が発効しました。
こんにちは。
こんにちは。
今日は、受験の時事問題としても、とても大切なお話ね。
そうだね、去年、つまり、2015年の12月に、フランスのパリで開かれた気候変動枠組条約締約国会議第21回会議(COP21)で、パリ協定が成立し、今年の10月5日に、温室効果ガスの55%を占める55カ国以上の国々の批准が成立したので、条約として発効したんだ。
どんな、内容なのかな?
まずね、1997年の京都議定書以来、18年ぶりとなる、国際的な地球温暖化対策の枠組みとなった点、それから、先進国や発展途上国の両方を含めた、気候変動枠組条約に加盟している196カ国全部が参加している点では世界初なんだ。
それに、世界最大の排出国の中国と第2位のアメリカが批准した点が、ものすごく画期的なことなんだよ。
今まで、中国もアメリカも温室効果ガスについて、規制に消極的だったように思うんだけど、どうして今回、批准したのかな?
今まで、中国は、発展途上国として、経済発展の妨げとなる排出量規制を拒んできたんだよね。アメリカも、石油の消費大国として、国内経済の維持や石油産業、自動車産業などの業界の意向もあって、クリントン政権で調印した「京都議定書」をブッシュ共和党政権になって、破棄離脱を表明したりしていた。
だけど、地球温暖化問題は、もう、これ以上放置できないような異常気象や気温の上昇などの影響が世界規模で発生している。また、中国は、国内に、PM2.5などの大気汚染問題を始めとして、土壌汚染や水質汚濁などの公害問題を多く抱えている。そこで、習近平政権は、「美麗中国」というスローガンのもとに、環境問題に積極的に対策を打ち出していく方針にシフトしてきている。地方に行けば、経済優先、公害問題の放置など現状は厳しいものだけど、とにかく、中国は、これまでの発展途上国の立場から、超大国の立場にその軸足を移してきていることは事実なんだ。また、オバマ大統領も、史上最低の大統領なんていうレッテルも貼られそうなほど、⑧年間の業績が少ないんだ。それで、大統領の偉業の足跡(レガシーという)として、アメリカも、今回のパリ協定に参加することになった。
こんなところが、中国やアメリカが今回のパリ協定に参加することになった裏側さ。
もう、地球温暖化問題は待ったなしのところまで来ているんだしね。
とにかく、京都議定書の次の国際的な枠組みが出来上がって良かったわ。
今回のパリ協定の内容はどんなもの?
今回の枠組みは、参加196カ国を数える、国際的枠組みとしては画期的なものだよ。
詳しく説明するね。
・気温上昇を2度未満に抑えること
今回のパリ協定全体の目的として、世界の平均気温上昇を産業革命以前と比べて、2度未満に抑えることが決まった。そして、特に、南太平洋の海抜0メール国などの、気候変動に脆弱な国々への配慮から、気温上昇を1.5度以内に抑えることの必要性も議論されたよ。
・長期目標の設定
気温上昇を2度未満に抑えるため、長期目標として、21世紀後半までに、世界全体の温室効果ガスの排出量を、生態系が吸収できる範囲に抑制するという目標が掲げられたよ。
これは、人間の生活や経済活動による温室効果ガスの排出量を実質的にはゼロにしていくというかなり厳しい目標だよ。
・5年ごとに見直し
参加各国は、以前に国連に提出している2025年と2030年に向けての排出量削減目標を含めて、2020年以降は、5年ごとに目標を見直して、それを提出していくことになったよ。
次の見直しの時機は、2020年だよ。その時には、2025年目標を掲げている国は2030年の目標を提出し、2030年目標をすでに持っている国は、もう一度その時に目標を再検討するチャンスを与えられたよ。
・より高い目標の設定
そして、5年ごとの目標の提出の時には、原則として、参加各国は、それまでの目標よりも高い目標を設定しなければならないよ。
・資金援助
支援を必要とする発展途上国などへの資金支援については、先進国が原則としてリーダーシップを取るけど、発展途上国も、余裕がある国は、他の発展途上国に対して積極的に行っていかなければならないよ。
・損失と被害への救済
気候変動の影響に適応しきれずに、実際に損失と被害が発生してしまった国々への救済を行うために、国際的仕組みを整備していくことも合意されたよ。
・検証の仕組み
各国の温室効果ガス排出削減への目標達成を実質化するために、参加各国の削減目標に向けた取り組みや、他の国々への支援について、定期的に計測・報告し、そして、国際的に検証するためのメカニズムが作られたよ。
とても多くの内容を含んでいるのね!!!
そうだね。
今回のパリ協定の発効は、大ニュースだよ。
大学入試の政治経済では、地球環境問題は、やはり、頻出の分野だから、この機会によく勉強しておくといいね。
そうね。また教えてね。
うん、また、一緒に勉強しようね。
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