米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長は
18、19日開催の連邦公開市場委員会(FOMC)終了後に記者会見し
月間850億ドル(約8兆2000億円)の債券購入の縮小を年内に開始し、
14年半ばごろに購入を停止する可能性が高いことを明らかにしました。


Bernanke / Medill DC

FOMCとは、金融政策の一つ、公開市場操作の方針を決定する会議のことです。
他には、フェデラルファンド金利の誘導目標の設定や公定歩合の決定もします。
FRBつまり、アメリカ連邦準備制度理事会の理事7人と、連邦準備銀行の
各地区の代表である総裁5人で構成されます。


Federal Reserve Bank of New York Building / epicharmus

中央銀行の政策金利をこれ以上下げることができない時、マネーストック
つまり市中の貨幣流通量を増やすために市中にある国債などの債券を中央銀行
が買い入れ、代金を市中に放出することによって貨幣流通量を増やしますよね。

今回のバーナンキ議長の声明は、いままで行ってきたこういう貨幣流通量を
増やす政策(金融緩和)をやめるというものです。

そうするとどうなるか?

日本が「異次元緩和」を行っていくのに、アメリカは金融緩和をやめるということ
ですから、当然ドルと円の流通量の比率が変わりますね。そうなると、ますます
ドル高・円安に為替は振れると思われます。


Wall Street, New York / dflorian1980

案の定、今日の為替相場は、ドルが堅調に買われ、円安ぎみに相場が動いています。
ニューヨークの株式市場は、金融緩和縮小で、企業の資金調達が難しくなることを
懸念して下がっています。まだ、実際に金融引締めをしていないのに、金融緩和を
年内にやめると発表したとたんに、為替も株も大きく動きはじめました。

日本は、これで、今年の終わり頃には、さらなる円安に突入する可能性が大きく
なってきました。


Money Hub / tenaciousme

輸出産業、しかも大企業は、ボーナスが増えたりして良くなっていくかもしれませんが
天然資源(石油やガス)とか輸入品は、高くなり、結果として私たち国民の生活を
ますます苦しくさせることになりかねません。
不景気の下での物価高、つまり、スタグフレーションが発生する可能性もあります。
つまり、日本のアベノミクスには、危険な要素がひとつ増えたということです。

今後の為替や株価の動向に注目していきましょう。